8月11日(木)

大震災後5ヶ月が経過しました。陸前高田市でも市役所の仮設住宅の近くにショッピングセンターがオープンしました。8月2日にローソン、そして8月4日にマイヤという地元大手スーパーがプレハブで営業を再開しました(クリーニング屋やATMなども設置されました)。仮設といっても品揃えが豊富なことに驚きました。
 
実は陸前高田には、物凄い市民力があるのです。店舗を失った商店主らが5月1日から「けせん朝市」を週末に始めていました。地元産の野菜、魚、特産品を市民の皆様に提供してきました。このリーダーが橋詰真司(36)さんです。橋詰さんは、「けせん朝市」の次のステージを考えており、このショッピングセンターの敷地に店舗を構えることを提案し、大手スーパーのマイヤから了承されたと話していました。競争ではなく、共存共栄の道を選択したのです。素晴らしいことです。橋詰さんたちの仲間と13日に一緒に飲む約束をしました。

 
現時点で、復興イベントに参加を表明している自治体ブースは22です。あまりにも唐突な呼びかけにも関わらず、これだけのグループが集まってくれたことに本当に感謝しております。大変遅れましたが、本日、出展要項と出展内容確認書をメールさせて頂きました。まだ、復幸応援センターには電話やFAXも設置されていないので、各自のパソコンや携帯電話から連絡を差し上げております。出展者の熱い思いを陸前高田市民に繋ぐため、私たちも決め細やかな対応をしなくてはならないと思っております。


この日は、名古屋市議が3名(うさみいく愛、中村孝道、湯川栄光)と瀬戸市議1名(水野昇)が挨拶に来られました。僅か10日余りですが、陸前高田に来る前に約束していた方たちが応援センターを訪ねてきてくれ、大変内容のあるミーティングが出来ました。先週、山中光茂松阪市長の紹介で東急不動産(株)から2人が視察に来られ、重機を扱える社員などを陸前高田市にボランティア派遣する構想があることを相談されました。事前にボランティア・センターでヒヤリングをしていましたが、大歓迎とのことでした。瓦礫処理を手作業でするより、重機を使えるプロが仕事をする方が早いし安全だと言うのです。今後、我々は企業の特色を活かしたボランティア派遣が増えるように情報発信をしていかなければならないと思いました。また、今週はETIC(http://www.etic.or.jp/etic/)というNPO団体から3人が来られました。高知市の安藤副市長に紹介して頂きましたが、東日本大震災後も大活躍をしております。陸前高田で新しい縁を作ることが出来るように下地を作っていくつもりです。更に、(財)日本出版クラブ三井物産(株)、三井物産フォレスト(株)から5人です。陸前高田市に木造の図書館を寄贈されるとのことでした。木造図書館は三井物産系が、そして本は(財)日本出版クラブが寄贈するようです。


センター長
小林 益久(松阪市