これからも陸前高田を応援させてください。

 12月7日をもって、11月5日から始まった私の復幸応援センターの任期も終わりました。


 最初に陸前高田の現状を見て何も言えなくなり、私は「いったい何ができるのか?」と自分自身に問いかけていました。


 震災から1年9か月が経った現在、復興事業も少しずつ進んできていますが、まだまだ「復興」からは程遠い状況といえます。


 そこで、私は「とにかく一人でも多くの方の『本音』を聞き出すことだ」と心に決めて、皆さんのところに飛び込んでいきました。


 お話を伺うと、みんなで元気になろうという前向きな気持ち、新しいまちづくりへの期待等、明るい話があった一方、失ったものへの深い悲しみ、なかなか進まない復興への苛立ち、将来への不安等、なかなか言い出しづらい本音もたくさん出てきました。


 また、事務所の移転と宿舎の移転に携わり、センターも転機を迎えていく中で、あらためて「私たちセンター職員に、これから何ができるのだろうか」と思い悩むこともありました。


 そんなとき、皆さんから「陸前高田で見たこと、聞いたこと、感じたことを、地元の人に伝えてほしい」と言われ、その思いに応えることが私たちの役目だと気づかされました。


 陸前高田のみなさん、5週間どうもありがとうございました。これからも陸前高田を応援させてください。


 山本真哉(埼玉県北本市)