8月27日(土)

本日は、「陸前高田市復興街づくりイベント」の初日です。今週はずっと天気が悪く、小雨模様が続いていましたので、天気が心配でした。朝、外を眺めると晴れだと分かり、ホッとしました。6時に「生出(おいで)」の宿舎を出発し、6時半には復幸応援センターを開けました。自治体ブースに出展されるグループの受付のためです。昨日から既に大半のグループが来て準備に取り掛かっていたため、受付に深田さんだけを残し、残り3人で会場の高田小学校に出かけました。


高田小学校も1階までは津波が押し寄せた地域です。100以上の真っ白なテントが並ぶグラウンドを校舎から見下ろし、遠く離れた海岸を見渡して改めて津波の恐怖を再認識しました。「想定外」と言われている大震災ですが、ここまで津波が押し寄せて来るとは一体誰が想像したのだろうかと感慨にふけってしまいました。


地元商店街エリアも自治体エリアも出展者は忙しそうに準備しています。各ブースに挨拶に回ると、宮崎県えびの市の村岡市長、栃木県高根沢町の高橋町長、市原市の三橋副市長などがスタッフの一員として忙しそうに動き回っていました。また、四国中央市井原市長や松阪の山中市長もハッピを着て、呼び込みの準備をされていました。


オープニングは11時だったのですが、その前から長蛇の列が出来ておりました。事前に入場券と1000円の地域通貨券を配布していたため(結局、13,772人分を配布しました)、陸前高田市民の意識も高かったのだと思います。初日は7,500人が来場しました。


松阪からは1トンの牛肉(牛5頭分)を提供しました。提供者の方は5月にも陸前高田市で1頭分を寄付し、野菜は名古屋市の方々が、そしてお米は陸上自衛隊が提供し、避難所で生活する被災者にすき焼きなどを振る舞ったそうです。未だに感謝の涙を流しながら食べている姿が目にやきついているそうです。その想いから、今回も協力を申し出て頂きました。本当に頭が下がります。風評被害に悩まされている「いわて牛」は松阪牛よりも決して劣っていないので、岩手県の畜産業の方をも励ましたいとの意向で、約半分は「いわて牛」にして、食べ比べをしてもらうことにしました。松阪からは商工会議所青年部や松阪青年会議所の有志に加え、被災で休業中の釜石の「宝来館」の女将さんたちも手伝いに来てくれました。


他の自治体ブースにも、たくさんの温かいストーリーがあります。急に決まったイベントにも関わらず、善意で陸前高田を応援してもらいました。皆さんの汗の結晶が、陸前高田市を盛り上げました。本当に本当にありがとうございました。


センター長
小林 益久(松阪市