希望のメッセージが詰まった小さな積み木の家完成!

 12月11日(日)、東日本大震災から9ヶ月となるこの日、気仙町今泉地区で小さな積み木の家(集会所)の完成披露会が行われました。この地域には約500世帯が住んでいましたが、ほとんどの住宅が津波に飲み込まれてしまいました。そのため、この地域に住んでいた方はみな散り散りに。そこで、10月5日からこの地域に残った方やボランティアの手で、また皆が集まれるようこの集会所を造ることになったそうです(詳細は10月26日付のブログをご覧ください)。

【完成した小さな積み木の家】


 積み木の断面には、地域の方々や施工に協力していただいた方々の思いやメッセージが書かれています。それらは表面からは見えないようにしてあるので、タイムカプセルのように、何年かしてこの集会所が役割を全うし、解体されるときに初めて見ることができます。
 メッセージリストを見れば、誰がどの木にメッセージを書いたかが分かります。
 №001から№345までナンバリングされた積み木はランダムに積まれているので、それがまた味わいがあっていいです。 

【メッセージリスト(当センターOBの名前もあったりします)】


 この日は、この積み木の家で餅つきも行われました。先日のブログでも紹介させていただきましたが、杵と臼は北海道登別市の有限会社阿波銘木(代表取締役大住盛智)さんより提供いただいたもので、臼には「がんばれ陸前高田」と力強いメッセージが書かれていました。
 また、もち米は福岡県朝倉市立立石小学校から朝倉市議の柴山さんを通じて村上製材所に届いたものをご提供いただきました。
 その後、積み木の家で地域のお母さんたちから、お雑煮、ぜんざいが振舞われました。

【菅野剛区長の合いの手で餅をつく柴山さん】


 12月10日(土)、以前から要望が高たったけせん朝市の看板をチーム福井の後藤さんが作成されました。震災後何度も陸前高田に出入りしているテレビ朝日の方たちも手伝いにまわされています。当然、私たちも朝から設置のお手伝い。


【毎週土日に竹駒町滝の里にてけせん朝市開催中】



【少ない店舗数ながらも皆いきいきと】


 また、11日(日)には映画「幸福の黄色いハンカチ」をモチーフにしたモニュメントが設置されました。朝市を運営する皆の心を一つにするための象徴が必要とのことで、商業復活を目指す方たちのシンボルとして黄色いハンカチが掲揚されました。

【マイヤ滝の里店横にて掲揚】


 このハンカチの元となる黄色い布は当センターを通じ、栃木県足利市にある株式会社石井プリント工業さんから提供いただきました。それをボランティアの方々が64枚のハンカチにしてロープにつないだようです。

【私たちが仕分けした冬物衣類は無料配布しています】

 
 杵と臼、もち米、黄色い布の提供など、本当にこのまちの復興のために様々な方が関わってくれています。あらためてそう実感させられた休日でした。



村井将昭(稲城市