とっても、温かな家族交流会に参加しました。

 認知症家族交流会「認知症にやさしい地域支援の会(菅野不二夫会長)」が開催され参加してきました。
 震災前から活動を展開しており、震災後も陸前高田市に相談しながらも「何とか活動をしていきたいという」強い意思のもと、今回で26回目の開催。
 

【会場となった高田町洞の沢の菅野会長宅】



 交流会に先立ち菅野会長さんより「震災時に1メートルからの津波の被害を受けたご自宅1階を改装し、また、市の支援もあって開催している」、「この会は”お出掛けください。と、待っている会ではなく、こちらから出ていく会”」と話があり、震災後の創造を超える大変な苦労の中に、貴会の積極的な取り組みが伺えました。


【あいさつをする菅野会長:右】



 まず、陸前高田市包括支援センター主任介護支援専門員 佐藤さんより「認知症って何?」と題して認知症の初期状況、治らない認知症認知症の症状、家族の対応の仕方など順をおって、分かりやすい丁寧な説明に、参加された皆さんも普段の生活状況に置きかえながら理解を深めていました。

 【説明をする包括支援センター主任介護支援専門員 佐藤さん】


 続いて「交流」と題して参加したきっかけより、参加者の悩みを打ちあけ、
参加者それぞれの経験談を通じて、解決方法への”きっかけ”を議論しました。





 いくつかのお悩みを聞く中で、日本社会を象徴する現実を垣間見た気がしました。核家族化が進行する中で、福祉全体に対する希薄も比例し、その一つに「施設介護」と「在宅介護」があると思います。
これまでの思想的な流れは弱者の救済。それが今は、弱者を支える人の救済へとシフトしてきており、介護に言い換えれば、介護されている方、介護している方。これらについては、それぞれ一長一短の議論、意見があると思います。

 
 今回参加した「認知症にやさしい地域支援の会」には、介護施設で働いている方なども参加されている中で、被災地としての現状を踏まえつつ、在宅介護を主体的に、介護を支えられている人も支える人もお互いにその悩みを打ちあける中で、少しでも、一時でも価値観を共有しながら、明日の一歩を前向きに踏み出せるようにと、貴会並びに地域全体で支えあっていることを実感し、心が温かくなりました。


がんばっぺし! 陸前高田!


清 水 淳 一