復興にかける思い

大槌町にて
 休日を利用して岩手県沿岸部の他市町の視察に大船渡市→釜石市大槌町→山田町→宮古市と車を走らせました。三陸独特の地形を国道が縦断しているので、何度かの峠を越える度に美しい半島の風景と震災で破壊された町の跡が交互に目に入ってきます。
 立ち寄った町の一つが大槌町。人口の約1割の方がお亡くなりになったり、行方不明のままであるとのこと。震災後火災にも遭った町並みは、瓦礫も撤去され殺風景な景色へと変わり、所々に残るビルの姿と相まって言葉にできない情景が広がります。



 その中で見つけた「おらが大槌復興食堂」のテント。一般社団法人おらが大槌夢広場が運営しており、観光、商工、農業、水産業の再建と生活雇用支援を目的に町民、専門家、サポーターが運営を支えているそうです。まずは食から復興ということでこの食堂を立ち上げたとのこと。
 食堂内では大槌町の伝統的な祭りのDVDが上映されており和やかな雰囲気で早速海鮮丼を注文。おいしくいただきました。
 近所の高校生がうどんを食べに来るなど、地元に密着した感じがあります。何よリ地元の元気なおばちゃんと若い世代の方々が一緒に頑張っている姿が何より新鮮でした。



【食堂全景】



【食堂内部】


 またこの食堂の横には復興館があり、被災後から今までの大槌町関連の新聞記事等の展示さらにはグラウンド造成や復興ロックフェス開催プロジェクト等の告知もなされており、様々な活動と連携している様子もわかります。



【復興館入口】


 ボランティアをはじめとする地域外の方と地元の方がふらっと立ち寄れ、町の復興の様子や動きがわかる場所。さらに様々な人と情報も集まる場所。何より復興に対する住民の熱い気持ちが伝わる場所があるというのは素晴らしいと感じました。
 陸前高田市で、ボランティアが集まる場所といえば陸前高田市災害ボランティアセンターですが、食堂、支援グッズや特産品の販売、さらにボランティアの情報共有や交流スペースがあると良いのかもしれません。




○仕事を探すということ
 昨日もスーパーマイヤで、夕食の買い物。袋詰めをしていると、ハローワーク大船渡発行の「ハローワーク週刊求人情報」が目に入る。
 自分の年齢と普通免許のみだと正社員の求人件数は55件中4件。事務職は無し。安定した職と収入を得ることのがいかに難しいことかを痛感する。大変な状況下で本当に皆さん頑張っている。




※追伸
 本日をもって、登別市の竹内さんから新居浜市の越智さんへとバトンが引き継がれました。竹内さん、2か月間お疲れ様でした。また新たな体制で歩みだします!



【左が越智美保さん(新居浜市)右が竹内勉さん(登別市)】



【早速戸羽市長にご挨拶させていただきました】






中谷 俊也(金沢市