つながる。
昨日は気温が上がり暖かい一日だったのですが、今朝はうって変わってずいぶん冷え込み、小雪の舞う寒さに逆戻りしてしまいました。
おとといの夜から降った雨のおかげでかなりの雪は解けましたが、その分路面が凍結し、車の運転などには注意が必要です。
この一週間の間、地元の方と話していてもつい寒さや雪の話題になるのですが、聞くと陸前高田にこんなに雪が降るのは珍しいのだそうです。皆さん口々に「今年は雪が多いね」「こんなに降らないし、積もらないよ」とおっしゃいます。
新居浜の上司は電話をかけてきて、「おネエさんが寒波を連れていったんじゃないの?」などと失礼なことを言うのですが、地元の方からも「エラい時に来たね」ってよく言われます。
南国育ちであることを抜きにしても、春の訪れが待ち遠しいですね。
と、ここまで書いていたのが水曜日のこと。
ほんの少し体調を崩し、昨日はお休みをいただいてしまいました。申し訳ありません。
ということで今朝の生出、ふたたびの雪景色です。
2月7日、陸前高田市役所第3仮庁舎2階の議場において、「立地に関する協定」調印式が行われました。
これは工場式植物生産システムの開発・実用化等の事業を行う株式会社グランパ(本社・横浜市)が陸前高田市米崎町に植物工場・グランパファームを建設、企業立地することとなり、その立地に関する協定書への調印を行うもので、阿部隆昭(株)グランパ代表取締役、戸羽太陸前高田市長らの出席のもと開催されました。
協定書調印後の挨拶では、戸羽市長が、「新しい農業、再生化エネルギーの研究開発など挑戦者としての姿は復興を目指す市民にとっても大きな励みとなる」と歓迎の言葉を述べ、阿部社長は、「日本の農業の入口として新しい技術開発を行いながら次世代の人々が夢をもって農業に取り組むことのできる環境づくりを目指しスタートを切りたい」との抱負を述べました。
【協定書を手にし、写真撮影に応じる阿部(株)グランパ社長と戸羽市長(右)】
陸前高田に入ってからの一週間、いろいろな方とお話する中で、復興のために最も必要なものは「産業」と「雇用」であると強く感じています。
調印式終了後の記者会見でも、戸羽市長が期待することとして「高卒の女の子がスニーカーを履いてできる農業であり、何より農業に就職ができるということ」「新しい分野に挑戦することで勇気づけられるし、見学者等市外から訪れる人も見込まれること」などが挙げられていて、住民が陸前高田市にとどまり、日常生活を営んでいくための「職」「お金」を得ることこそが復興のための確かな足がかりになるのだとあらためて実感しました。
ここ復幸応援センターにもさまざまな活動に取り組まれている方がお越しになります。
これまで物資やボランティアなどの支援の手が差し伸べられてきた中にあって、今後は被災者自らが収入を得、自立するための方策について模索している方々です。
一週間いろいろ見させてもらったうえで、そういった活動をサポートし、陸前高田に産業や雇用を創出するためのお手伝いができないだろうかと日々考えています。
陸前高田の産業復興や雇用につながる動きも始まりつつあります。
水産加工の工業団地形成へ 陸前高田、11社進出予定(2月9日付岩手日報)
被災50社、再建へ団結 陸前高田、組合設立へ(2月9日付岩手日報)
国の復興特区制度の第1号として、岩手県の「保健・医療・福祉特区」の創設が認定されました。
いち早い被災地復興の実現に向けて、複雑な手続きを簡略化したり規制緩和したりすることで、指定した地域での新しいまちづくりをスムーズに進めることを目的としたもので、岩手県の内容は、震災で不足している医師と看護師の配置基準及び一定の面積確保が必要な薬局の配置基準の緩和などです。
一昨日急に体調を悪くして、県立大船渡病院にかからせていただいたのですが、このところインフルエンザが大流行していることもあり、夜間の急患センターの待合室でも多くの患者さんが診察を待っていらっしゃいました。
従前の規制の中で患者数の基準が決められてしまうと、医師の数が減らされたり、診療報酬が減らされるなどのペナルティがあったりして、震災後増加している患者さんにただでさえ少ないスタッフで対応されている医療機関の負担がますます大きくなってしまいます。
これらの問題に対応するのが今回の特区制度で、被災地の医療を守るために大切な取組です。
厳しい現状を知りながら医療機関を受診してしまい、大変申し訳ない気持ちでいっぱいになったのですが、この特区制度が有効に活用され、地域の皆さんの安心が維持できることを強く願います。
本日、復興庁が発足しました。
私も行政職員の一人なのですが、「縦割り行政」の弊害を払拭し、スピード感をもった復興施策の推進を期待したいです。
午後、3月からの派遣が決定している富山県南砺市の山崎喜弘さんが、事前視察に来られました。
センターの活動についての説明を受けたあと、市内の状況を視察しています。
とても気さくな方で、やはりスポーツマンなのだとか。ここは体育会系の人が集まるようです。
山崎さんが視察に出たあとは、石川県金沢市より中谷さんの上司の方2名がいらっしゃいました。
ちょうどセンターに顔を出した久保田副市長も交えて、しばし情報交換。
本当に、この復幸応援センターには全国各地からいろんな方が集まります。(おもしろいし、勉強になります!)
【久保田副市長(左奥)と談笑する金沢市企業局中越マネージャーと高野課長(右手前)】
人と一緒に全国各地の銘菓も集まってきます。
今日はこの子、久保田副市長からの差し入れ、うなぎパイです。
こりゃ、絶対に太っちゃうな。(笑)
ありがとう!陸前高田。