1週間を終えて


【ボランティア作業休憩中】


7月9日(月)に復幸応援センターにお伺いし、研修の位置付けで参加させて頂きましたが本日で終了となります。他の派遣の方々に色々な面でご迷惑をおかけしたことを深くお詫びするとともに、私生活を含め大変親切にして頂いたことに対し深く感謝申し上げます。私的には1週間という短い期間ではありますが、来てみないと分からない現状を知ることができ、本当に来てよかったと感じています。


7月10日(火)には、前任の大倉明さん(岡山県玉野市)同様に、私も「サポートセンター高寿園」の職員さんが仮設住宅を訪問する際に同行させて頂き、被災者の方々から直接お話を聞くことができました。


仮設住宅での生活にも慣れたのは良いが、このままの生活に甘んじている訳にはいかないと思う一方、これからどうしていいのかわからないことや震災直後は高台に移転したい意向が強かったが、高台での生活では車が必要となり、高齢になる中では不安になることから、今では平地部で暮らしたい思いが強いことなどについてお話してくれました。


7月11日(水)には、陸前高田市災害ボランティアセンターにおいて、直接ボランティアに参加しました。当日は震災発生から、1年4ヶ月目の節目ということもあり、平日としては205名もの多くの方々の参加がありました。


私は、個人参加の他の18名の方々と共に、農業用水路のドブ掃除に参加しました。水路といっても、水路全面に津波による土砂が覆い付くし、水路の影も形もない状態です。その土砂というかドブをスコップで上げ、土のう袋につめるという作業です。作業を行ってわかったのですが、自分自身の力の無力さを痛感しました。しかし多数の人々が集まることで、果てしもない作業でも、最後には水路の「天板」部分を見つけることができ、改めて人の力の偉大さを感じました。


写真は、埼玉県から参加された黒江さんに撮影してもらいました。(さぼっている訳ではありません。休憩中に撮影したものです。)黒江さんは、アマチュアの写真家で震災をテーマにした写真展を開催したいとのことで、ボランティアには月1回のペースで参加しているそうです。


その後、雨天により活動が中止した日もありましたが、ボランティアセンターのスタッフとして従事させて頂きました。


この後私は、岩手県庁や大船渡市等を訪問し、もう一つの業務である災害廃棄物の現状を確認し、我が地元市でできる支援方法について調査することになりますが、復幸応援センターでの1週間のことや被災地の現状を地元の職員・市民にできる限り伝えていきたいと思います。


お世話になった多数の方々、ほんとうにありがとうございました。



【ボランティア作業成果】




甲田 裕武(大阪府泉佐野市)