つながる絆〜全国から心の込もった支援届く

足利からピッチングマシン寄贈
  
 栃木県足利市から、元小学校長・高木堅持さん(永宝寺住職)と栗原祐幸さん(復幸応援センターに昨年勤務)が訪れ、12月1日に陸前高田市の第一中学校野球部と高田野球スポーツ少年団に、1台ずつピッチングマシンが贈られました。
 この支援は、栗原さんが派遣された縁から広がったものです。最初に、被災した“スギ”に「新たな命」を吹き込もうと、グラウンドをならすトンボをつくることを発案。そして今年の6月から被災した松を使った表札づくりが始まり、名字を書いて彫る作業を高木さんが担いました。トンボの製造と表札の板は、村上製材所の村上社長に依頼したものです。
 住職が作成した味のある手作りの表札はマスコミにも取り上げられ、北は北海道、南は沖縄からも製作依頼が舞い込むようになりました。その際、材料代のほかに住職へのお礼としていただいた浄財を積み立てておき、それを陸前高田市の支援に結び付けようと、栗原さんらと相談し、このほどピッチングマシンを贈ることになりました。
 遠方よりお越しいただいた高木さんは「子どもたちが笑顔で練習する姿が何よりうれしいですね!」と涙を浮かべながら話していました。早速マシンを使って打撃練習を披露した子どもたちは、寒さをものともせず快音を響かせていました。
 

【高木さんと栗原さん、ピッチングマシンを囲んで笑顔を見せる小・中学生】
 
  
【左と中央 戸羽市長に募金を渡す高木さんと栗原さん、右は村上社長宅での懇親会の様子】 
 
 
松坂から民謡ボランティア来訪
  
 三重県松坂市の小島さん夫婦が、老人センターへの慰問を行いました。この慰問は、復幸応援センターで勤務していた小林益久さん、深田政己さん、川合正晃さんがかかわって昨年から行われているもので、小島さん夫婦は11月30日に高寿園、12月1日には松原苑を訪れ、尺八と三味線による民謡を披露しました。
 「北国の春」や「ソーラン節」などが演奏され、会場一体となって和やかな雰囲気に包まれました。
 
 
高松から盆栽の管理講習会
 
 今年の6月に香川県高松市から、仮設住宅などに約400の盆栽が贈呈されました。
 約半年が経ち、お正月を前に盆栽の手入れ方法を説明しようと、12月2日に高松市の盆栽職人の方と西吉隆典さん(復幸応援センターに今年の6月勤務)が訪れ、陸前高田の皆さんに盆栽の管理方法や剪定の講習会を行いました。
  
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 それぞれ復幸応援センターで勤務していた職員を通して広がった支援活動で、今後も応援センターとして、現場のニーズを考え、「自分たちにできること」を実践していきたいと思います。
 
 
堀江博之(茨城県水戸市