無縁墓地身元不明納骨式と慰霊碑除幕式〜身元不明者へ祈りをささぐ〜

 15日、東日本大震災犠牲者無縁墓地身元不明納骨式と慰霊碑除幕式が、普門寺で開かれました。普門寺では、市内で発見され身元が分からない遺骨を安置しており、今回無縁墓地には14柱納められました。遺骨を納めた箱を入れる四角い墓穴を25ヶ所準備しており、うち14ヶ所は石の蓋に「遺骨の安置された場所」と「検視で付けられた番号」が刻まれています。本来であれば、名前が刻まれるところに学校名と番号が刻まれていることは、とても悲しいことで14名の無念な思いが伝わってきます。必ずや身元が分かり、学校名と番号から名前が刻まれることを願います。
 慰霊碑は、神奈川県川崎市の(株)阿部石材店(阿部勝社長)が寄贈。阿部社長は、「石材店として何かお手伝いできないか」と川崎市に相談し実現。この寄贈により「支援活動の輪を広げ風化することのないよう願います。」と挨拶。
 その後、熊谷住職が開眼供養を挙行し、参列者は慰霊碑に向かって静かに手を合わせました。


遺骨を納める前



慰霊碑の裏側
「犠牲となられた方々の鎮魂と慰霊 陸前高田市の復興を願い この碑を建立する」


苅田 篤史(北海道・登別市