9月26日(月)

 今日は、午前中に「第3回陸前高田市震災復興計画検討委員会」があり、また夜には午後7時から「第1回陸前高田市復興まちづくりを語る会」(全3回)がありました。この「復興まちづくりを語る会」は、一般公募により選出された概ね20〜40代の市民の方々22名の参加者で構成され、今回のテーマは「産業・雇用について」となっておりました。第1回目ということもあり、参加者がそれぞれ日頃の思いを自由に述べ、ふるさと陸前高田への熱い想いが各参加者から語られました。


冒頭の戸羽市長挨拶


「復興にはこれからの陸前高田市を背負って立つ皆さんの意見が大事。参考にさせてもらいながら、まちづくりに反映させていきたい。」


主な意見


漁業
「復興計画の重点に農業が位置付けられ、漁業者は不安を持っている。広田湾を持つ陸前高田はブランドがついており、復興し、儲かれば後継者も増える。」


農業
「農業では作物を変えて付加価値をつけることが必要。しかし、農業・水産ともに風評被害は覚悟しなければならない。」


林業
「山の間伐材を資源に新たな雇用が生まれる。市有地と財産区の森林は500ヘクタールあり、1ヘクタールを100万円と考えれば約5億円の貯金があることになる。これをもとに雇用確保もできるのではないか。」


商工業・観光
「新しい商店や商店街をつくるチャンスである。」


「商業地の分散化をすべきでは。みんなが来たくなる街、帰って来たくなるような街づくりをしなければ、災害に強い街にも人が集まる街にもならない。」


「遊ぶ場、外食する場がなければUターン、Iターンしない。普段の楽しみ、子育て、安心して暮らせる環境が必要。」


「市内のガレキを自分たちの財産として、木質ペレットバイオマスとして利用できないか。市民全員で会社を興し、利益があれば分配。」


「例えば、三陸沿岸の復興でオリンピックを開催するなど、夢があるものを。終わったあとも公式戦や合宿を誘致でき、自然や食の豊かさにも結びつけられる。」


その他
「民間と行政を縮めるチャンス。一人で頭を抱えるより、話し合うことで独自性が広がるのでは。そこに行政が加われば、陸前高田というブランドやひとつひとつの会社も強くなる。」


 マスコミも多数取材に訪れ、各参加者たちも驚いた様子でした。参加者の職業・経歴・年齢もまちまちで、自分たちの仕事・生活・将来について、それぞれの立場から熱心な思いが語られました。
 このような熱い想いを持った市民がいることは、陸前高田市にとって貴重な財産だと思うとともに、次回以降の会議も楽しみとなりました。



第2回 10月14日(金)午後7時〜9時(予定)
    テーマ「市街地の復興について」
第3回 10月31日(月)午後7時〜9時(予定)
    テーマ「環境とエネルギーについて」
会場は、ともに陸前高田市第3仮庁舎2階会議室となります。



深田政己(松阪市