子育て支援イベント

 小友町にある標高447メートルの箱根山の中腹に、気仙大工左官伝承館があります。陸前高田市の「市民の森」の中核施設です。この伝承館こそが気仙大工の伝統技能を結集した気仙の標準的な伝統建築方式による民家です。

 この伝承館を中心とした会場で、子育て支援イベント「たがだのわらしBa」が企画されています。昨年秋から始まった継続イベントの第三弾が、震災後ようやく実施にこぎつける見通しがたってきました。
 このイベントは、多くのものを失ったこの町で子育てをしていく親子に笑顔を取り戻してもらえるよう、一日も早く以前のような子育てができるまちになるよう、地域で子育てを支えていこうと、気仙地域子育て支援ネットワークWa-I(わーい)、陸前高田市保育をよりよくする会、陸前高田市保育所(園)父母の会連絡会、(社)陸前高田青年会議所、気仙地区学童クラブ連絡協議会が地域子育て創生事業実行委員会を組織して取り組んでいます。子育て支援ネットワークとのご縁から、全国青年市長会も地元の行政関係団体等と一緒に、このイベントをバックアップさせていただいています。

 11月3日に開かれる第三弾「たがだのわらしBa」には、四国中央市の私が所属する四国中央子育て支援ネットワーク「しこちゅ〜 ほこほこねっと」の仲間が、子育て応援キャラクターの「ほっこりん」と一緒に、約10名のチームでやってきて花を添える予定で準備を進めています。そのほか、横浜市や足柄市、遠野市からも仲間のゆるきゃらがやってくるそうです。私は、10月末で四国に帰ってしまいますが、心強い仲間のサポートに感謝し、準備などのお手伝いをしたいと考えています。

 被災地の民間団体が中心となって進めるイベントを、全国のいろんな地域の民間団体が少しずつ力を寄せ合って応援するこの素晴らしいイベントで、子育て中のお母さんたちや子どもたちのたくさんの笑顔が見られることを楽しみにしています。

大西賢治四国中央市