難しいマッチング

  日本列島はこの秋一番の冷え込みに見舞われましたが、(宿舎のある)生出の朝も寒かったです(5度くらいです)。10月1日に東京でNPO法人・ETIC主催の右腕派遣プロジェクトのマッチングフェアに参加しました。午後の部に参加したのですが、100名近い若い学生・社会人が熱心に聞いていました(写真参照)。東北の7つのグループがプレゼンテーションをした後、ブースで個別説明会を開催しました。日本初のコミュニティー・カンパニーである「なつかしい未来創造株式会社」(陸前高田:9月22日のブログ参照)の人材採用を手伝いましたが、今の職を休職あるいは辞めてまで、復興のために尽力したいと本気で考えている熱い若者と話が出来て、エネルギーを頂きました。日本もまだまだ捨てたものではないと感じました。ただ、いい人を雇うというのは大変難しいことだと思います。情熱やスキルも大切ですが、地元住民とコミュニケーションが取れることが何より重要だと思います。セミナー後の飲み会が大切であると聞いていたので、候補者を囲んで色々と話しました。ある方が陸前高田に視察に来て頂くことになりましたが、腰を落ち着けて街の復興の手助けをして欲しいものです。


  支援のマッチングの難しさを改めて感じております。被災者支援のための素晴らしいプログラムは沢山あるのですが、それがターゲットとなる被災者に伝わっていないために、マッチングしない例が散見されます。先月、(財)教育支援グローバル基金http://beyond-tomorrow.org/)を紹介されました。震災後に立ち上がったのですが、震災孤児・遺児の夢を叶え、次世代を担うリーダーやスペシャリストになる人材を育成する財団です。学費・生活費を含む返済不要の奨学金(海外留学もOK)の提供だけでなく、進路や生き方に影響を与えるような舞台なども提供します。10月28日〜30日には、東京で「東北未来リーダーズ・サミット」を開催します。交通費・宿泊費・食事代を負担する上、各界の著名人(まだ内緒ですが、かなり凄いです)と交流を持ち、将来の進路に役立てて欲しいと主催者は願っております。明日、教育支援グローバル基金の事務局長たちが復幸応援センターに来るので、新聞社の方々に協力を仰ぐことにしました。地元に影響力のある「東海新報」や「岩手日報」などの記者に取材に来て頂くことになりました。復幸応援センターにとっては円滑かつ効果的なマッチングをするための新しい試みです。


小林益久(松阪市