10月5日 仮設図書館

今日の地元紙の一面に陸前高田市立仮設図書館の記事が掲載されていました。
内容はNPO法人うれし野こども図書室(盛岡市)や財団法人図書館振興財団(東京都)の支援を受けて仮設図書館を進めているというものでした。仮設図書館は、竹駒地区コミュニティセンターの隣接地に計画し、トレーラーハウスとプレハブ施設を併設し、貸し出しや読書スペース、書庫を設置するとなっています。図書館スタッフとしては、公益財団法人東京こども図書館からの司書1人、市の嘱託職員2人の計3人を配置するようです。


NPO法人うれし野こども図書室
事務所:岩手県盛岡市紺屋町7番1号
代表者名:高橋美和子さん
目的:こどもに対して、本を読む楽しさ、喜びを伝える事業を行い、並びにこどもの成長に関与する大人に対して、読書がこどもの成長期に果たす大きな役割についての理解を求め日常の中に読書を取り入れるための事業を行い、こどもの時代という人間形成上最も重要な時期に、ひとりひとりの豊かな感性、想像力、語らい力を培い、心を育むことに貢献することを目的とする。

財団法人図書館振興財団
所在地:東京都文京区大塚三丁目5番9号
代表者:石井昭理事長
事業内容:図書館振興事業に関する機関・人材を助成・育成し、あわせて図書館の設立・運営に対する助成を行い、図書館事業の健全な発展を図り、もって国民の教育文化の発展に寄与することを目的とする。この目的を達成するために次の事業を行う。
1.図書館員育成・研修事業への助成
2.公共図書館の機能向上を目的とする調査・研究事業への助成
3.資料のデジタル化等新たな図書館サービスの構築事業への助成
4.その他目的を達成するために必要な事業

○公益財団法人東京こども図書館
所在地:東京都中野区江原町1-19-10
代表者:松岡享子理事長
事業内容:子どもの本と読書を専門とする私立図書館。1950年代から60年代にかけて都内4カ所ではじめられた「石井桃子のかつら文庫」、「土屋滋子のふたつの土屋児童文庫」、及び「松岡享子の松の実文庫」を母体として1974年に設立、2010年に内閣総理大臣より認定され、公益財団法人となる。子どもたちへの直接サービスのほかに、“子どもと本の世界で働くおとな”資料室の運営、出版、講演・講座の開催、人材育成など、さまざまな活動を行う。


 また、同日の新聞には陸前高田市立長部小学校への児童書の寄贈の記事も掲
載されていました。これは、東京都世田谷区の「しもきた商店街振興組合」と
「アートプロジェクト下北沢大学実行委員会」が下北沢で7月に3日間行われ
た復興支援イベントでの益金約80万円相当の児童書を購入し、同校に寄贈され
たものです。同商店街に長部小学校出身者がいたことから、今回の寄贈が決ま
ったそうです。

 このように様々な団体が、全損状態となった陸前高田市立図書館の復活や学
校現場での子どもたちの読書活動を応援するために、いろんな形での支援を行
っています。


深田政己(松阪市