民度 Part2

 かなり前のこのブログでも、当地の市民の方々の民度というものに言及させていただきました。その時は大人の方々について書かせていただきましたが、今日は子どもたちのことについて、この陸前高田の地に来てから約2か月半を過ぎようとしている今現在感じていることを書きたいと思います。

 私たち復幸応援センターのスタッフは、毎朝生出の宿舎から国道343号を使って、陸前高田市役所に通勤しています。その途中で、矢作小学校の前の横断歩道を通過します。矢作小学校の生徒たちは、押しボタンを押して、国道を横断し学校に通います。横断し終わると生徒たちは、赤信号で停車している運転手に向かってお辞儀をしているのです。「ありがとうございます。」生徒たちの背中がそう言っているようでした。このような光景は、陸前高田独自のものかと思いきや、休日に大船渡の店に買い物に行った時も、同じような光景に出くわしました。私が、店の駐車場から車で出ようとしたとき、自転車に乗った小学生の少年が一旦停止をしている私に向かって、駐車場の出口を通り過ぎた後、自転車から降り、私に向かって一礼してくれました。この地の子どもたちのこの礼節をわきまえた自然な態度・行動は、とても驚きであり、感動でもありました。後日、陸前高田市内のある小学校を訪れた時、校長先生とその時の話をしましたら、何が不思議なのかというようなお言葉に、なお一層驚きました。

 このような子どもたちが、いつまでもこの地で大きくなり、社会人になり、家庭を持ち暮らしていけるような街になっていってくれればと思います。

 がんばっぺし陸前高田。がんばっぺし東北。


深田政己(松阪市