鎮魂のサクラ 希望のサクラ
昨日、『桜ライン311』というプロジェクトの第1回目が行われました。これは、3月11日に津波が到達した斜面などにサクラを植樹して、多くの尊い命が奪われたあの痛ましい東日本大震災による大津波を後世に伝えようという地元の若者たちの案により立ち上がったもので、陸前高田市の戸羽市長が生誕した地であり、『まつだ桜まつり』で有名な神奈川県松田町や神奈川県などから善意で寄せられた早生のサクラの木を、ボランティアの皆さんの手をお借りして、地主の許可を得られた到達点(その多くが斜面)から順次植樹していこうというものです。
【3年後くらいには咲くと思われる3年物の苗木】
この地域は、本来4月下旬からゴールデンウィークにかけてサクラが満開となるようですが、あえて3.11にサクラを咲かせたいということで、ソメイヨシノよりも早咲きの河津桜や玉縄桜などを植樹しました。中には、15年物で3メートルを超える大きさのものもあり、それらは早くも来春には花を咲かせるとのことです。
【来春には咲く15年物の河津桜】
1年のうちで桜の木の活動が弱まる時期に植樹できないため、正直この先何年かかるかわかりませんが、少しずつでもサクラのラインが出来上がっていって欲しいと心から思います。
やがてこの街が復興し、ラインが出来上がったとき、海側から街を見ると満開のサクラが線となってきれいに咲き誇るという、何とも夢あふれた企画に微力ながら参加させていただけたことに感謝します。そして、いつか必ずこのラインとなった満開のサクラを見に来ます。
がんばっぺし!
栗原祐幸(足利市)