桜ライン311 特別編

 12日(土)に再び桜ライン311のお手伝いをしてきました。
 公式には1回目が11月6日、2回目が来年の3月11日の予定でした。
 しかし、今回は岐阜県内の高校生が「復興支援ボラバスねっと・かにかも」という団体を通じて、桜ライン311のお手伝いをしたいということで、特別編として行われました。


 東日本大震災のような大災害が起きたとき、必要とされるのがボランティアですが、距離が離れている場合、個人で現地に行くのはなかなか難しいです。また、個人で参加すると金銭的な負担もかかります。そのような問題を解消するのが、ボランティアバス構想です。
 今回「復興支援ボラバスねっと・かにかも」から、代表の桂川さん、山根さん、小原さん、他5名のスタッフの方と岐阜県可児加茂(かにかも)地区の7つの高校から男女33名の高校生が参加しました。


 この日、実行委員会は佐藤一男事務局長しか参加できないため、佐藤さんの依頼を受けて、1回目にお手伝いしている私たちが今回は補助的な役割として参加させていただきました。

【佐藤事務局長から桜ライン311の説明】


 佐藤さんから「この地点から海が見えますか?見えないですよね。このあたりにも家がありました。人がいた家もありました。防災無線で散々避難を呼びかけましたが、まさかここまでは津波が来ないと思い、多くの方が逃げ遅れ、皆流されてしまいました。今回の教訓を活かすため、またこのような大災害があったことを後世に継承するため桜を植樹します」との説明があり、皆で海に向かい黙祷を行いました。


 この日は天気も良く、半袖でも作業できるくらい暖かかったです。
 津波は平地では止まってくれません。作業はほとんど斜面で行い、4箇所それぞれ3本ずつの桜の苗を、高校生たち中心に植樹しました。

【まわりの草木を刈り急斜面に植樹】



【海から5kmも離れた地域にまで津波が到達しました】


 今回の活動は、高校生たちにとっては貴重な体験になったはず。
 学校も学年も違う子たちがお互いに協力しながら、このまちの復興への願いを込めて桜の苗を植樹しました。「何年かして大人になったらこの桜を見に来たい」と感想を言ってくれた生徒さんもいました。

【最後に皆で集合写真】


 前日金曜日の夜7時に岐阜を出発し、車中泊しながら13時間かけて陸前高田市に到着。ボランティアセンターに寄った後、すぐに桜の植樹を行いました。そして、午後3時ごろまで作業し、また長時間バスに揺られて岐阜に帰っていきました。


 高校生の体力恐るべし!スタッフの皆さんお疲れ様でした!


村井将昭(稲城市