「君の心に光を」ソフトテニス交流会

 本日12月3日(土)、サン・ビレッジ高田(スポーツドーム)にて三重県松阪市の中学生と陸前高田市の中学生のテニス交流会が行われました。
 松阪市からは来てくれたのは、コーチ役の三重高校から8人、松阪市立中部中学校から24人、東部中学校から4人、西中学校から2人の計38人の子どもたち。
 松阪市の山中市長と陸前高田市の戸羽市長の交友関係から実現した交流会で、テニスを通じて子ども同士がつながりを作る、思いやる気持ちを大事にすることが目的です。

【一人ずつメッセージが書かれた冊子「未来への絆」】


 前日の午後5時30分に松阪市を出て、バスで15時間もかかったそうです。
 引率の喜田先生は「リクライニングがあまりできないバスで疲れましたが、バスから降りると自然とエネルギーが沸いてきました」と。子どもたちも疲れを感じさせないプレー振りで、素晴らしい交流会となりました。
 
 陸前高田のお母さんたちは、雨が降る寒い中、外のテントですいとんの炊き出しを作ってくれ、大いに子どもたちに元気を与えていました。私たちも途中で呼び止められ、すいとんをご馳走になってしまいました(2杯も)。

【「美人ばかりとコメントに入れてね」と頼まれましたので…】


 最後に今日一日、一緒に汗を流した陸前高田の中学生のために、三重の高校生と松阪市の中学生から歌のプレゼントが。歌い終わると、陸前高田の中学生も混ざって輪になり、みんなで一緒にもう一度歌いました。

【三重の子たちが大好きな歌「Smile」】


 閉会の挨拶で、喜田先生から「辛いという字に一本棒を足せば幸せになります。そのボウが希ボウです」と。また、陸前高田市立米崎中学校の先生からは「今日の絆、縁を大事にしてこれからも前向きに歩んでいきます」と挨拶がありました。
 雨が激しく降る寒い日でしたが、素晴らしい交流会の場に立ち会えて、温かい気持ちになりました。

【一日で仲良しに(「がんばっぺし」横断幕の前で)】


 また、昨日観光物産協会の佐々木さんから小笠原諸島のカレンダーをいただきました。

【カレンダー表紙「PRAY FOR JAPAN(日本のために祈ろう)」】


 小笠原村陸前高田市の関わりは、1840年に始まりました。当時、奥州気仙郡小友浦(現在の陸前高田市小友町)の「中吉丸(なかよしまる)」という船が漂流し、父島(小笠原諸島の島)に流れ着きました。島民に助けられ、島を離れる際に、島民がいろいろな餞別を送りました。その後無事に気仙郡まで帰ることができ、その餞別の品々が代々受け継がれ、陸前高田市の博物館に展示されていました。しかしながら、それらはあの大津波によって消失してしまいました。

【表紙を1枚めくると「PRAY FOR 陸前高田市」】 


 このカレンダーは写真家の冨田マスオさんが作成されたもの(非売品)で、陸前高田市小友町の仮設住宅で配られるようです。

 このように陸前高田市には多くの方が様々な形で支援してくださっています。このような支援がこれから先も続く限り、このまちは必ず復興すると信じています!


村井将昭(稲城市