ガレキーホルダー中田源さん、念願叶い市長を表敬訪問!

 何度も本ブログで紹介しているEN project Japanの中田源さん(あだ名ゲンさん、本当は「はじめ」さんと読みます)。そんな中田さんが、本日市長を表敬訪問しました。
 今回の表敬訪問は、以前から中田さんがぜひ市長に瓦Re:KEYHOLDER(ガレキーホルダー)のことを知っていただきたいと話していたことから、当センターの若林さん(茅ヶ崎市)を通しアポをとりお会いできることとなりました。

【ガレキーホルダーを片手に中田さん(左)と戸羽市長(右)】


 現在、ガレキーホルダーは陸前高田市内では、伊東文具店・リプル・災害ボランティアセンターの3店舗で販売(地元価格500円)。その他の地域では価格は異なりますが、北海道、東北、関東地域のびっくりドンキーなどで販売されています(なぜハンバーグレストランで?)。すでに1万個近く販売されているようです!

【ガレキーホルダーたち(我が宿舎の畳にて)】


 中田さんからは以下のように説明がありました。


 陸前高田をはじめ、被災地にはまだまだ処理されていない大量の瓦礫があります。そんな一見邪魔に思える瓦礫を有効活用し、一つひとつ手作りで作られているのがガレキーホルダーです。
 制作するのは主に、陸前高田で家や職を失ったお母さんたちと福祉作業所で働く障がいのある方たち。震災の影響で、スーパーや工場などもなくなり、女性が地元で仕事に就ける割合は非常に低いです。ましてや、障害のある方にまわる仕事はもっと少ない。そのような方に少しでも生活の足しにしていただくために、ガレキーホルダーを制作していただき賃金をお支払いする仕組みです。
 決して快適とは言えない仮設住宅での生活、もとあったご近所間のコミュニティも壊れ、近所付き合いも減り、ストレスが溜まっている方も多いです。だからこそ、皆で集まり作業し、食事し、おしゃべりする。そういう事で明日への活力、そして希望を持っていただきたい。世界に 一つとして同じ物がないこのキーホルダーを身につけ、 あの震災を忘れないために、また、この企画で少しでも多くの瓦礫撤去、雇用創出、コミュニティ作りに役立てられればと思います。



【緊張しながらも市長に力説する中田さん、右は若林さん】


 戸羽市長からは、「ここで雇用を作るのはなかなか難しい。義援金をいただけるのもありがたいが、100円でも200円でも市民の手に渡る方がいい。働くことによって人と人とのコミュニケーション作りにもつながる。朝起きて、何もやることがなければ、何のために生きてるのかと感じるかもしれない。でも、朝起きてやることがあれば楽しい。こういう取り組みは皆の励みになるし、大変ありがたい」と。
 その後、市長は「地元価格(500円)でいいかな?」とガレキーホルダーを4つ購入されました。


【市長への表敬訪問が終わりほっと一息】

 この日は、中田さんを追いかけてHTB北海道テレビ放送)も来ておりました。
 今日の模様は年内にも北海道テレビで放送されるようです。


 私たちが中田さんと関わるようになったのは偶然でした。
 中田さんは5月に地元札幌から被災地を訪れ活動し、自分の中で大きな変化があったことから、今も現地でガレキーホルダーを始め様々な活動をされています。そんな活動をする中、11月に桜ライン311のお手伝いで同じグループになったことが始まりでした。
 それから中田さんたちが私たちの宿舎(山奥なのにわざわざ・・・)に遊びに来てくれ一緒に食事をしたり、私たちが中田さんたちの宿泊先兼作業場(築90年の古民家)に行き、お母さんたちに混ざってガレキーホルダー作りを体験させていただいたり。


 中田さんの目標はガレキーホルダーを100万個売ることです!そうすることにより、瓦礫を1トン処理したことになるそうです! 


 当市のことで申し訳ありませんが、私の職場(稲城市役所)からも中田さんや私たちの思いに共感してくださり、ガレキーホルダー163個の注文がありました。
 皆さんに気持ちに感謝です。ありがとうございます。


 また、本日午後フジテレビ「新報道2001」を担当する阿部さん(よく来ます)と藤井さん(初登場)が当センターに来ました。編集作業をする場所を貸してくださいとのことで、快く場所を提供。18日(日)の「新報道2001」で陸前高田市のことが放送されるかも?とのこと。


【左から藤井さん、阿部さん(恥ずかしいから横顔にしてくださいと)】


 よく当センターに顔を出してくださるテレ朝チームが担当する「報道ステーション」では、明日16日(金)に陸前高田のことが放送されるかも?との情報も入りました。


 皆さんも陸前高田の情報をチェックしてみてください!


 寒い日が続きますが、私の派遣期間も残り10日あまりとなりました。
 今、このまちの復興のためにできることは何なのか、あらためて気を引き締め、考え行動していきたいと思います。


村井将昭(稲城市