復興元年に祈りをのせて

 新内閣が13日発足しましたが、被災地の声をしっかりと受けとめた復興施策を最優先の姿勢で臨んで欲しいと思うなかで、陸前高田では多くの復興に向けた祈りの催しがありました。


どんと祭
 

 市内に向かう途中、偶然、矢作地区の「どんと祭」を見ることが出来ました。地元の方の話では、「20数年前よりここ矢作地区で行うようになった」とのこと、神事の後、持ち寄られたしめ縄などに火がつけられ、婦人会(?)の皆さんが甘酒を振舞い、勢いよく燃え上がる炎に1日も早い復興、無病息災を願いつつ、しばし集まった皆さんと見守っていました。
 その際、色々な話が飛び交うなかで、一つのコミュニティーを実感した一方で、この素晴しい伝統を末永く継承していく次世代の皆さんが、一人でも多く増えることをひとり願いつつ、その場を後にしました。


【矢作地区:どんと祭


岩手県内8太鼓団体が太鼓で被災地にエール!


 岩手県太鼓連盟が市立第1中学校体育館で、がんばっぺし岩手”被災地発〜復興行き”「絆の響き」と題し、被災地で頑張る太鼓仲間や地域の人たちに太鼓で元気を届けました。それぞれ地域の特色ある和太鼓の演奏に会場にこられた皆さんも全身で太鼓の響きを受けとめていました。


【市立第1中学校体育館:太鼓でエール】


○神戸から陸前高田へ「希望の灯り」が歌声となって


 明日17日で阪神・淡路大震災から17年。その兵庫県神戸市から希望の灯りが、陸前高田市小友町の気仙大工左官伝承館の庭に分灯されたことを12月に知ったことを機に「希望の灯り交流コンサート」が開催されました。兵庫県の音楽家・檀美知生さんらが主体となり、地元の「こーらすまつぽっくり」、被災地仙台から「合唱団ふきのとう」の皆さんが「私の好きなこの街」、「陸前高田市民歌」、「故郷」などを会場に駆けつけた大勢の皆さんと一体となって合唱し、その歌声の灯りが、伝承館いっぱいに包まれていました。
 また、今回は仙台で両親と姉が犠牲になり、陸前高田市の祖父母の元で暮らしている高田小学校2年生熊谷海音さんが「つばさひろげて」を独唱し、その愛らしい澄んだ歌声に私を含め、多くの方が胸を打たれました。


【気仙大工左官伝承館:地元「こーらすまつぽっくり」の皆さん】


【会場に入りきらないほど大勢の皆さんが来場されました】


【「つばさひろげて」を歌う高田小2年熊谷海音さん】


必ず春は来ます!灯りは必ず灯ります!
がんばっぺし! 陸前高田!
清水 淳一 (佐久市)