香り良し、味良し、すべて良し!! 「復興いちご」

 
 この陸前高田の地に足をつけた業務をと、まずはこちらの気候、風土に1日も早く慣れようと四苦八苦している間に本日で、2週間が経ってしまいました。もっと、もっとスピード感をもった行動をしなければと自分に”活!”を入れ直しています。

【お忙しい合間をぬって、陸前高田市久保田副市長さんにやっとご挨拶することができました(左から2人目)】


 昨日、河村名古屋市長さんが陸前高田市を訪れ、公用車と高規格救急車の寄贈後、戸羽陸前高田市長さんと会談されました。これまでに名古屋市からは123名からの職員が派遣されており、24年度の引き続きの職員派遣などを提案されていました。その後、当復興応援センターにも激励に訪れてくださいました。
 また、総理大臣官邸で政府による環境未来都市構想として全国から11団体が選ばれ、選定証授与式が行われました。その1団体に「気仙広域環境未来都市」選定され、野田首相より選定証が手渡されました。これは、気仙(陸前高田市、大船渡市、住田町)広域連合として「環境防災未来都市として復興し、東北地方のまちづくりモデル、小規模都市の世界モデル」を目指しており、具体的にはメガソーラー発電所、高台を利用したコンパクトシティなどをプロジェクト化し、平成27年度までを成果目標としています。





○”復興いちご”の収穫が始まりました。
 今朝は、陸前高田一面が薄っすらと雪化粧。大寒を前に一段と寒さが厳しくなってきているなかで、横田町にある農業生産法人「(有)アグリランド高田」のいちご栽培ハウスに突如、お邪魔しました。代表の畠山さんに話を伺いながらハウス内に一歩足を踏み入れた瞬間。甘〜い香りが漂っており、室内は朝晩も8℃に保たれ、外気温とは違って、とっても暖かいハウス内。
 以前は、4棟20㌃あったハウスも震災後の現在は、2棟4㌃。復興に向け汚染された塩害土壌を使わずに2層ハンモック構造による、低コストで排液を外に出さない閉鎖型高設栽培システムを岩手県農業研究センター等が開発し、復興に向けた後押し。現在は特許出願中だそうです。
 震災後、0(ゼロ)からのスタート。例年の3ヶ月遅れの6月後半から、資材、授粉に必要なミツバチなど苦労の連続で、特に苗木を揃えることが一番苦労したそうです。品種は「さちのか」食べる前から甘い香りで。食べてみると、ものすごく濃厚!香りと味が濃く練乳はまずいりません。
 畠山さんは「今までやったことはないけど、来年はこの味を知ってもらうために”いちご狩り”が出来るぐらいにがんばろうと思っています」と前向きなお話が聞け、この「復興いちご」が全国の皆さんに一日も早く知ってもらえることを祈っています。

【出荷の最盛期をむかえ収穫するアグリランド高田代表の畠山さん】

【埼玉からやってきたミツバチも収穫最盛期】


がんばっぺし! 「復興いちご」!


清 水 淳 一 ( 佐久市 )