経営勉強会に参加しました

 2月15日(水)「公益財団法人School Aid Japan主催経営勉強会」に出席してきました。
 この勉強会はワタミ株式会社取締役会長で、陸前高田市参与の渡邉美樹氏が、陸前高田市をはじめとする三陸地区の企業の復興を支援するため、その経営ノウハウを地元企業・商店主の方々に学んでいただくために開催しています。
 11月に第1回目を開催し、全6回中の今回はその5回目です。会場には様々な職種の方々が参加されており、経営ノウハウを学び取ってやろうという意欲が会場全体からビシビシとこちらに伝わります。


【会場の大船渡市カメリアホール】



【熱気あふれる会場内の様子】



 まずは、宿題だった課題図書の感想発表。いきなり、文書表現力とプレゼンテ-ション力が試されます。
 その後は渡邉参与からの様々な経営理念の話、受講生からの質疑応答等と続きます。
 また、渡邉参与が理事長を務める「NPO法人みんなの夢をかなえる会」が主催する「みんなの夢アワード2012」で優勝した、陸前高田でキノコ栽培を手掛ける佐藤博文塾生の紹介がありました。この賞はみんなをわくわくさせる「夢」に対し、夢を実現する資金と渡邉氏のバックアップを得ることができます。佐藤さんの夢は栽培ハウスを増設し、事業の拡大を行うとともに地元での障害者の方々の雇用の創出を目指すという「夢」だそうです。
 
 その後「ファイナンス」について「さわかみ投信代表取締役会長の澤上篤人氏から経営コストと小規模私募債の有用性についての話がありました。
 経済成熟期である今、コスト軽減等で余剰を生み出し将来を考える余裕を持つことを提案。小規模私募債については、地元で資金を集め、経営規模は大きさを求めず、まずは地域での成長を、と提案されました。
 また、投資とは関係ないのですが、澤上氏がとある国の片田舎に旅行した時の話をされました。収入的に豊かではないが精神的に豊かに人々が暮らす村を訪れ、心豊かに生きる大切さを感じたとのこと。観光地を目指しても一過性の終わる危険性もある。何回も訪れたいとおもう空間としての町づくり・・・。人間としてのお金ではない豊かさを楽しめる町づくりの提案もありました。

 最後に、渡邉参与から、経営者は、時代に先を読む必要性がある、我々が時代の先駆者であるという意識を持つこと。ありがとうと言える事業、わくわくし頑張れる気持ちになる事業を見つけてほしい!
 陸前高田市をはじめとした三陸地区の経営者に向けた熱い言葉で締めくくられました。





 経営塾には行政の方も参加されていました。民間の経営手法がどのように行政に繁栄されていくのかその可能性に期待せずにはいられませんでした。


【渡邉参与と写真を撮らせていただきました。】


中谷俊也(金沢市