ありがとう!陸前高田
2月26日(日)陸前高田市役所で平成23年度陸前高田市体育協会、スポーツ少年団彰式がありました。地域スポーツ振興にご尽力された功労者の方々と優秀な成績を挙げた個人、団体を毎年表彰しているそうです。
冒頭、震災で犠牲になった方々に対し、黙とうをささげた後、岩崎協会会長より挨拶がありました。「活動の中心施設であった体育館の再建という大きな課題等、様々な困難にぶつかる年となるだろうが、市民1人1人の健康のためにもスポーツ振興に頑張ってほしい。」とのことでした。
その後、功労賞の表彰がありましたが、長年にわたりスポーツの発展に寄与されながら、震災でお亡くなりになった8名の方々に特別表彰として功労賞が授与されました。
続いて、各種大会で素晴らしい成績を収めた個人、団体の方々に栄光賞、努力賞が授与されました。
表彰後、金教育次長からの祝辞で、「地域スポーツを育ててくれた功労者の方々に感謝申し上げる。そして劣悪な環境の中で日々研鑽に励み、優秀な成績を挙げた選手に対し、勇気と希望を与えてくれたことに感謝する。スポーツは支える裾野の環境が大事である。施設整備も時間がかかるがそれまで、希望を失わず頑張ってほしい。」とのことでした。
スポーツをする余裕がない、する気になれないという声も聴きます。この町で運動を行う機会が少なくなっていることは明らかです。
当たり前にスポーツ施設をなんら不自由なく使え、気軽にスポーツを行える環境にあるありがたさ・・・。この状況をそうでない方々に訴えても、現状では仕方のないことはわかっています。でも、私が金沢市のスポーツ行政に携わっていた時の様々な状況と、どうしても重なってしまうのです・・・・。
まだうず高く残る瓦礫の近くで、多くのダンプカーが通り過ぎる道で、一生懸命ランニングしている高校生を見て、同じ国にいながらも具体的に何も支えてあげることができない自分の無力さを痛感せざるを得ません。
私の派遣も今日で最後になります。右も左もわからないまま、がむしゃらに人と出会っていた頃がつい昨日のように思います。しかし事前に、金沢市の支援ニーズを把握し、全面的なバックアップ体制を築いておくことが出来ず、完全に出遅れていることを知るまでそう時間はかかりませんでした。その後自分で問題を探し、解決の糸口を探ることは、厳しいものであり、自分が派遣された意味を考える日々が続きました。そして、かすかな糸口がみえた今、無常にも派遣期間が終わろうとしています。
しかし、自分の中でどう結論づけていくか、派遣の成果をどのようにして今後の業務に生かしていくかということは、これからの私の責務だと思っています。
そして、派遣期間が終了しても支援は出来ます!個人的にでも何らかの支援は続けていきたいと思います。
美しい海、美しく蘇ったまちを見るためにまた必ず帰ってきます。
最後になりましたが、
全国青年市長会事務局の皆さん
陸前高田市役所の皆さん
センター仲間の登別市の竹内さん、新居浜市の越智さん
陸前高田市民の皆さん 本当にありがとうございました。
そして、2か月間、寝食を共にし、時には喧嘩しながらも、生出の長い冬を共に戦った佐久市の清水さん、
本当にありがとう。
しばしの別れです! また逢う日まで。さようなら!
中谷俊也(金沢市)
※追伸
2月28日付岩手日報に金沢市の新年度当初予算案で岩手、宮城県の瓦礫の受け入れの可否を検討するため調査費100万円を計上したという記事が掲載されました。4月中に検討会を設置し、8月頃に報告書をまとめるとのことです。
我々金沢市に岩手県の方々も注目しています。 がんばっぺし!金沢市!