7月7日 七夕


陸前高田市災害ボランティアセンターの七夕飾り】


本日で短期派遣生活も終了です。
短期派遣で来た1週間は本当にあっという間でした。


何が出来たわけではありませんが、来てみないとわからない本当の現状を感じることができました。
たった1週間ですが色んなことが思い出されます。


サポートセンター高寿園の相談員の方に同行させていただき仮設住宅を訪れ高齢者のお話を伺い、「一歩一歩だけど前を向いて歩いている」という言葉で逆に元気づけられたこと。


短期ですが、運よく村上道場に招待され社長や居合わせたテレビ朝日報道ステーション」のスタッフの方からさまざまなお話を伺えたこと。


陸前高田市災害ボランティアセンターで、直接ボランティアに参加したこと。
同ボランティアセンターのスタッフとして従事したこと。
1ヵ月2ヶ月と応援センターに来ている他市の職員の方と色んな話が出来たこと。


そんな中で、被災にあわれた方、支援するため全国から集まった方・・・いろんな方から経験を語ってもらい、実際の行動を見せてもらい、これから地元に戻りますが、たとえ遠く離れていてもずっとこの陸前高田を見ていたい、何か支援したいと強く感じています。


自分の小さな力で何ができるというわけではない、何か力になってるわけではない・・・その焦燥感はこちらに来る前と今ではなんらかわったわけではありませんが、あるボランティアセンターのスタッフ(陸前高田市出身で震災時神戸に住んでいたが震災後すぐに戻ってきて社会福祉協議会に所属し、今もボランティアセンターのスタッフをされている方)がボランティアに来た人達に話している言葉を聞いて少し自分にもできることがあるのではないかと考えられるようになりました。


それは、こんなお話でした。
外から来る人たちが「大変でしたね」と言って色んな手伝いをしてくれる。本当にありがたいんです。心から感謝してるんです。だけど、過去じゃないんです。まだまだ「まち」には何にもないんです。自分たち自身もここに住んでいて何気ない風景だった故郷がなくなってしまって・・・、逆に、そこで初めて故郷のよさ郷土の人たちとのつながりを深く感じた。人と人との絆の大切さがわかった。僕たちは、これから、どんなまちをつくっていけるかわかりませんが、ただ、子供たちをはじめ、陸前高田に関係する人たちみんながこのまちが「好きだ」「住んでいたい」「また訪れてみたい」と思ってもらえる「まち」をつくって生きたいんです。だからどうか忘れないでください。過去になって忘れられてしまうのが怖いんです。このまちのこと覚えてくれててもらえて見守ってもらっているだけでいいんです。


と話されてました。


ここに来て自分の目で見て感じたこと、それを決して忘れないこと、肝に銘じて地元に帰りたいと思います。


陸前高田のみなさん、支援をされているみなさん、そして復幸応援センターのみなさんありがとうございました。


また、必ず陸前高田市に来ます。


大倉明(岡山県玉野市