海上から見る陸前高田

7月某日、早朝7時15分、脇之沢漁港に復幸応援センター職員集合〜〜〜!!
なぜ、こんな朝早くに集合したかというと・・・・実は、我々復幸応援センター職員がいつも大変お世話になっている、米崎中学校仮設住宅の金野自治会長さんから、海上から陸前高田を見せてあげるって言われ、そのご厚意に甘える形で、眠い眼をこすりながら、乗船場所にやってきたわけです。


とりあえず、救命胴衣を装着し・・・いざ、出発!!
この日は、海も穏やかで、心地良い風が頬を掠めていきます。しばらく、進むと右手に陸前高田の街が見えてきます。昔は松原で街がほとんど見えなかった、でも今は震災による津波で松がほとんど流され、何もない高田の街がはっきり見える・・複雑な顔でお話をする金野さん。確かに街が見えます・・ただ、何もないです。
その後、海上から高田の海岸を見るたびに、どこもかも津波の影響を受けてひどい状況・・海から見て、あらためて津波の恐ろしさを実感しました。また、金野さんのお話の中で、今後の陸前高田の在り方について、海岸に10mを超える高い防波堤を街を囲むように作る計画があることを聞きました。確かに住民の安全を考えるならば、必要かもしれませんが、そうなると、今の陸前高田の美しい景観が損なわれてしまう・・住民の間にも様々な意見があるらしいです。難しい問題だと思いますが、陸前高田にとって一番良い方法はどれなのか・・・今後、慎重に議論をするべきだと思います。


さらに、進むこと暫く・・ホタテやカキの養殖場の近くを通り、途中、金野さんの奥様からおにぎりと漬物いただいたので、船の上で美味しくいただき、無事、脇之沢漁港に帰ってきました。途中、金野さんから陸前高田にまつわる様々なお話を聞くことができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。また今回、海上から陸前高田の街を見ることができ、あらためて津波の恐ろしさを実感することができました。我々復幸応援センター職員も、微力ながら陸前高田の復興にお手伝いしていきたいと思います。
金野さん、奥様 貴重な体験を本当にありがとうございました。



救命胴衣を装着!!



海上から見る陸前高田の街



海上から見る高田の一本松



破壊された防波堤



集合写真(左から3人目 金野さん、4人目 金野さんの奥様)


桑原健(岐阜県関市)