1週間を終えて


【図書の仕分け作業】


短期派遣の久富(岡山県玉野市)です。
土曜日で短期派遣が終了しますが、あっという間の1週間でした。


短期派遣で何が出来るだろうと自問自答しながら陸前高田に来て、長期滞在している応援センタースタッフの働き振りや地元との関わり方を見ると、の手助けや直接ボランティに参加することで肌で被災地の現状を感じ,それを風化しないように広く伝えていくことが使命ではないかと感じました。また、ボランティアに参加したり,高寿園の職員の業務に同行させていただいたりする中で、本当の現状や何を望んでいるかを感じることができました。


全国から寄せられた図書の仕分けのお手伝いをしたときのこと、全国から届いた図書の中には、手作りの木のキーホルダーに応援の言葉を添えているものもあり、作業担当者は「この気持ちがうれしい、救われます」と言っておられました。


陸前高田市災害ボランティアセンターでは、2日間直接ボランティアに参加するとともに、最後の2日間は同ボランティアセンターのスタッフとして従事しました。陸前高田出身の方で,震災直後から復興のボランティアをしている方が、友人の家族が亡くなった自宅跡に鎮魂の意を込めて花畑と水やり用の小屋を作っておられ、建設作業などを手伝いましたが、その方は「瓦礫は無くなってはいるが、まだまだしなければならないことが山のようにある、あせらず活動を続けていきたい。現状はまだまだみなさんの力が必要なんです。ありがたいです。」と言われておりました。


同ボランティアセンターのスタッフさんとの話の中で、「ボランティアする側もボランティアの意義や被災地の人の心情を理解した上で参加して欲しい」と言われており、支援する側にも相応のことが求められるのだと実感しました。また、被災したスタッフと現状に対する疑問や、復興途中の行政に対する思いなど聞かせていただきました。


8月7日は「復興うごく七夕まつり」です。
昨日、ほんの少しではありますが山車の製作のお手伝いをさせていただきました。姿を変えども町のために地域の若い方たちや子どもたちが伝統文化を引き継ぐ姿を拝見し、頼もしく思えました。
当ブログをご覧のみなさん、是非当日うごく七夕まつりに足を運んでください。高田の現状を肌で感じ、高田の町の復興への意気込みを感じてください!


1週間というほんとに短い期間であり、被災した方たちの支援はできていないのではないかと思います。市民の方から短期派遣に対するご意見をいただいたり、センター職員とも話しましたが、短期であれ長期であれ、復興を支援したいと思う気持ちに変わりはなく、今このまちが望んでいることを支援し、高田の現状はまだ復興のスタートラインに立とうとしている、これからなんだ、ということを伝え、支援の輪を広げることも復興支援ではないかと思います。


陸前高田の住民はもちろん現在は市外で暮らしている方たちも積極的に復興支援活動に取り組むなど、震災に負けず高田を愛する人が大勢いることは、時間はかかるかもしれませんが、震災前より素晴らしい陸前高田を創りあげてくれると信じています。


私はこれで陸前高田を離れますが、ここで見て聞いて感じたことを、震災を風化させず地元に帰って伝えていきたいと思います。


陸前高田でお世話になったみなさん、復興応援センターのみなさん、ありがとうございました。



久富 真吾(岡山県玉野市