ありがとうございました。

 8月4日(土)に前任の石本と入れ替わりに陸前高田に入って、あっという間の二週間でした。最初に旧市街地を見たときには、ここに街があったとは想像もできず、映像や写真などでは窺い知ることが出来ない現実を実感することができました。
 着任してすぐ、うごく七夕まつりに参加し、大町組を始めとするみなさんのまつりに対する鎮魂と復興への強い想いを直接聞かせいただくことにより、被災された方々にとっては、まだまだ復興は終わっていない、むしろこれからが始まりなのだと感じさせられました。 そういった意味では、復興のために陸前高田に来ているのに、自分が何もお手伝いできず、逆に邪魔をしに来ただけではないのかという申し訳ないという気持ちでいっぱいです。
 ただ、この二週間という短い期間にもかかわらず、沢山の市民のみなさんや関係団体の方々とお会いし、お話しすることが出来ました。みなさんお忙しい中にもかかわらず、震災前の街のことや震災当時の状況、復興に対する想いなどを教えてくださいました。お話をお聞きするたびに、みなさん陸前高田のことが大好きなのだなと強く感じることが出来ました。今後はこの出会いを絆へと変えて行くことが出来ればと考えています。
 そして、みなさんから教えていただいたことを、決して忘れることなく、遠い九州の地で少しでも多くの人々に陸前高田のことを、みなさんの想いを伝えていきます。
 また、同じ宿舎で寝食を共にすることができた、川合さん、三品さん、桑原にいさんの三人には色々気を遣わせてばかりで大変申し訳ありませんでした。おかげでとっても楽しい生活を送ることが出来ました。
 最後に、陸前高田のみなさん、頂いたものは大きなものばかりで、何もお返しすることが出来ず忸怩たる思いばかりですが、皆さんの素敵な笑顔に再会するために、また必ず陸前高田に戻ってきます。
 ありがとうございました。


山車のてっぺんで笹を振る、左から桑原(関市)、川合(松阪市)、伊藤(宇土市)、撮影:三品(網走市


 伊藤(熊本県 宇土市