観光物産協会が震災後初の総会を開催しました

 私たち復幸応援センター職員は市内の生出地区にある旧教員住宅を宿舎としています。ここ数日は夜も天候に恵まれ、満天の星空、そして天の川まで見ることができます。大自然に感動の日々です。


 【長閑な風景が広がる宿舎付近です】


 8月23日、陸前高田市観光物産協会は陸前高田市役所内で平成24年通常総会を開催し、傍聴として参加をしました。
 本来は毎年5月に開催することとなっていますが、昨年は震災のため各種事業を凍結し、会員の安否確認や事業再開に専念しており、総会も開催できる状況ではありませんでした。今回の総会で22年度・23年度決算などが承認され、今年度の事業計画・予算・役員改選も決定しました。
 金野会長は総会冒頭の挨拶で、「今回の総会で本来の形に戻していく。市内は見学者も多数訪れている。人がこちらを向いているのが勇気・元気の源になっている、しっかりとお迎えするのが役割である。この総会を一歩前へ進めていく会議としたい。」と述べられました。
 事業計画には、「交流人口の拡大を図るため震災の経験を伝える震災ガイドの受入態勢整備を進め、被災地復興支援ツアーの受入を進めます。」と記載されています。本年4月から7月の間に、すでに400団体・9千人を超える見学者受入実績となっており、今後も「震災の語り部」として多くの人に伝えていく役割が期待されています。
 また、黒崎仙峡や気仙三十三観音巡りといった「たかた型ツーリズムの推進」という記載もあり、地域資源を活用した今後の企画が楽しみです。


【満場一致ですべての議案が承認されました】


 その他、復幸応援センターでも全国青年市長会会員市を中心に取り組んでいる「復興支援グッズ」販売については、23年度分で800万円を超える実績(センター以外の販売も含めた協会集計総額)となりました。
 皆様のご支援に感謝いたします。引き続き販売へのご協力をよろしくお願いいたします。
 観光事業は地域経済に重要な産業であり、新たな一歩を踏み出した観光物産協会の今後の活動に注目を続けていきたいと思います。


 川合 正晃(三重県松阪市