ふれあいの音コンサート 〜未来へ TAKATA〜

 8月25日、高田一中体育館において「ふれあいの音コンサート2012」が開催されました。
 陸前高田市富山県射水市の方々が実行委員会を組み、震災により亡くなられた方々への祈りを込めて、一日も早い復興を願いながら、演奏と歌が披露されました。


 今回のコンサートに至るまでには、十年以上の陸前高田市射水市の交流がありました。
 十数年前に富山県で行われたイベントで、今コンサートの実行委員長で音楽家の滝沢卓さん(射水市)と陸前高田市役所の職員が出会い、滝沢さんは陸前高田市で数度の演奏会を実施してきました。
 震災の後、避難所への支援活動もされてきた滝沢さんが、陸前高田市の方と共同で「TAKATA MIRAI」という復興支援オリジナルソングを作り上げ、今回のコンサートで両市合わせて60名以上のメンバーで発表されました。
 コンサート会場には100人以上の方が集まり、演奏に聞き入り、時には手拍子でともに音を楽しまれました。
 取材をさせていただいた実行委員の柴田茂樹さん(射水市)は、「陸前高田市射水市の音楽の交流がこれからもずっと続くことをこのコンサートに関わったみんなが願っています。」と仰いました。
 遠く離れた二つのまちのメンバーが、一つのハーモニーを完成させるための音合わせには大変な苦労があったと思いますが、音合わせを心合わせとして、今後も音楽という絆で両市が結ばれていくことを私も願っています。

TAKATA MIRAI

  作詞:菅野紀子  作曲:滝沢 卓


  1.いま ここに広がる青い海、青い空
    この高田松原、いつもたたずみ遠く見つめた

    春の桜並木 夏の砂浜
    ずっと歩いた、この道を
    かならず

    きっときっと築く 理想のまち高田を
    青く澄んだ空と海の似合うこの街


  2.この遥かな大地 今は何もないけれど
    そのずっと向こうに確かに見える高田の未来

    今も忘れない あの日あのとき
    涙こらえて立ち上がる
    未来へ

    きっときっと築く 理想のまち高田を
    青く澄んだ空と海の似合うこの街

    手と手を取り合って 絆でひとつになる
    世界で一番の宝物 高田からのメッセージ
    未来へ TAKATA


 【童謡・アニメ・クラシックと幅広い演目でした】


 【お忙しい中、取材に答えていただいた柴田茂樹さん】


 川合 正晃(三重県松阪市