星空に願いを・・・

上を向いて歩こう
夏の夜に上を向くと、被災前と変わらない星空が見えています。


8月29日夜、米崎中学校仮設住宅自治会のご協力により、天文観測会「星空を見よう!」を開催しました。地元で天文の行事を行っていることから、僭越ながら、講師は三品(網走市)が勤めさせていただきました。



資料を使って天文の説明をする三品(網走市


はじめに用意した資料を使って夏の夜空について解説し、天の川のこと、夏の大三角のこと、さそり座のアンタレスのこと、アンドロメダ大星雲のことなど、いろいろとお話をした後、野外にて実際の夜空を楽しみました。

しかし、あいにくの曇り空、さらには満月直前の月明かりもあって、あまり多くの星は見えませんでした。


それでも、3等星くらいまでの星は見えました。雲の隙間からのぞく夏の大三角、北斗七星、カシオペア座北極星アークトゥルスうしかい座)などを楽しみ、月は双眼鏡で見ていただきました。想像以上に皆様方楽しんでくれたようで、主催した側としてうれしく思っています。


被災地では今、きれいな夜空が見えています。しかし、被災前は街明かりで見えなかった夜空です。それを考えると複雑ですが、星はやさしく、変わらず、夜の空を彩ってくれています。


三品 聡(網走市