陸前高田ボランティアセンター派遣

8月29日,30日と陸前高田ボランティアセンターさんの活動に参加させていただきました。

当日は,夏休みという時期もあり,老若男女,大学生から中学生まで多くの若者を中心に,日本全国より300名を超えるボランティアさんが参加され,漁港に蓄積したガレキの撤去,側溝の泥だし,引越し支援など地域のニーズに応じた活動に専念されました。初めて参加された方,定期的に参加されている方,そして毎日参加されている方,様々な状況の方々が,自身の出来うる限りの誠意を持って陸前高田の復興のため集まりました。

まだまだ悲壮感の漂う作業現場を想像していましたが,学生を始めとしたボランティアさんの明るく元気に活動している姿を見て,ボランティア活動の意義が,災害復興に留まらず,参加されたボランティアひとりひとりの防災意識向上,テレビでは見えてこない被災地の状況把握に大きく貢献しているという印象を受けました。

私自身,漁港のガレキ撤去作業に参加させていただきました。最初は大量のガレキの前で途方にくれたような気持ちになりましたが,皆で作業を進めていくなかで「1人では不可能な物事も,大勢のチームワークを持てば実現出来るということ」を再認識する良い機会となりました。作業を終えた時には既に,共に活動した方々とのチームワーク・仲間意識が形成されており,「誰かと手を繋ぎ,ひとつの目的に向かって進んでいく」ことの喜び,気持ちよさを心底感じることができました。

また,スタッフとして活動するなかで「職員・ボランティアさんそれぞれの健康管理の重要さ,地域のニーズ把握・作業マッチングの難しさ,ボランティアさんに対する気配り・優しさ・厳しさ」を目の前で感じることが出来たことは,自身の今後にとって大変大きなこととなりました。

山本 貴之(玉野市