中国からのお客様

 9月4日、中国の貴州省地震局視察団が陸前高田市に訪れました。防災対策行政について、宮城県岩手県自治体等を訪問し、行政視察や現地見学を行うためです。
 陸前高田市では、市長への挨拶を行った後、市役所防災対策室より東日本大震災時の状況や今後の復興計画などの説明を受けました。貴州省は中国内陸部にある省なのですが、隣接する四川省では4年前に大地震があり、昨年の東日本大震災についても非常に関心が高いようで、復興対応についての質問も活発に行われました。
 その後、市内の被災建物や一本松などの見学を行い、私も道案内役として同行しました。津波が到達した高さの説明も受けてはいましたが、実際の建物を目にすると信じられないといった表情でした。また、がれき処理への関心が強く、あちこちに積み上げられたがれきをしきりに観察していました。



 【防災対策室より説明を受ける視察団】


 東日本大震災は国内だけでなく海外でも大きく報道され注目されました。行政視察も相次いでおり、対応には相当の労力を必要としますが、市外から人が訪れることはチャンスであり、復興に向けて取り組みの現状や、その時期に応じた支援要望など、新しい情報を伝える機会にもなると思います。
 今回の視察は、視察団に同行された三重大学自然災害対策室の中世古さんに仲介をしていただいたのですが、実は私の出身高校の先輩であり、陸前高田で初めてお会いすることになりました。復幸応援センターでは様々な人との出会いがあり、ご縁の大切さを強く感じています。人と人とのつながりに役立てる一つの力になりたいと思います。


 川合 正晃(三重県松阪市