復幸へ向けて

10月1日からの私の復幸応援センターへの派遣も、11月2日で終了いたしました。たった一か月という短い期間で、あっという間に過ぎてしまったかのように感じます。
今年5月に一度、ボランティアで訪れていたとはいえ、改めて視る陸前高田は言葉を失うほど衝撃的でした。震災から1年半以上が経過しても、未だがれきの処理が続き、被災した公共施設等の解体は始まったばかりで、復興への道のりは、とても難しく、厳しいと感じました。
当たり前の光景が、ある日、突然失われる…絶望や悲しみは、はかり知れません。しかし、いつの日か、素晴らしい高田松原を取り戻せることを願って止みません。
陸前高田でセンター職員として活動をして、本当にたくさんの方々(市内はもちろん、市外のひとも)がこの街の復興のために、何をすべきか考え、行動を起こしていると感じました。
この街にはまだ支援が必要ですが、被災地の情報が伝えられることが少なくなっていると感じます。ある程度の復旧はしたかもしれませんが、まだ復興したわけではありません。いつの日か、この街が復興し、陸前高田に復幸が訪れるまで支援を続けていくことが大切であると感じました。この街にお世話になった者として、現状を伝えていきたい、知っていただきたいと思います。
最後に、共同生活を送ったセンターの派遣職員、お世話になった陸前高田市役所職員・観光物産協会の皆様。そして、いろいろな所にずうずうしくもお邪魔させていただき、出会った陸前高田の皆さん。多くの方々との「縁」にこの場をお借りして御礼申し上げます。1ヶ月間、お世話になりました。そして、ありがとうございました。


【10月最後の二人です。】


森 雅博(埼玉県北本市