未来へと

復幸応援センター職員として、2週間の任期を終えました。


【左から石川(水戸市)、山本(北本市)】

震災から1年8カ月が経ち、瓦礫の山が少しずつなくなっても、世の中の関心が薄れたとしても、
被災地は被災地のままです。
消し去ることはできないし、まちが元通りになることも、もうありません。

今は、あの日の延長線上にあるものなのだと、改めて感じました。
そして、今の延長線上に未来があるという事も。

今、陸前高田市の多くの方々は前を見ています。
前を見ているけれど、進めない。そういった印象を受けました。
仮設住宅を出て、新しいところで生活をしたくても、基盤ができていないため、移り住むこともできないのです。
そして、将来への不安、復興が形になって見えない事への苛立ち…。

当事者でない私の勝手な意見かもしれませんが、もうしばらく我慢の時期なのだと思います。
この我慢の時期を抜けた時、本当にいい高田の街ができるのだと信じています。

明るい未来を感じさせてくれる話もたくさん聞けました。
「前のまちを再現するのではなく、新しいまちを見たい」というような意見もありました。
高田を想う、市民の皆さんの気持ちが何よりも大切なのだと思います。

またこの街に来るのが、これからの私の楽しみです。


任期中、たくさんの人に出会い、たくさんの“想い”をお聞きすることができました。
水戸に戻っても、その想いを繋いでいかなければいけないと思います。
また、これからも復幸応援センターや陸前高田で活躍する人々を通して、自分のできる支援の方法を続けていきます。

お世話になった皆様、優しく温かい人ばかりで、私自身が救われるような気持ちでした。
本当にありがとうございます。

また必ずお会いしましょう。


石川 純(水戸市