新成人新たな決意〜友を思い復興誓う〜

 13日、陸前高田市第一中学校体育館で、平成25年成人式が開かれた。
新成人の多くは、高校の卒業式を終えてすぐに被災した世代。
 平成4年4月2日〜平成5年4月1日までに生まれた対象者266人(男129人、女137人)のうち236人が出席した。震災で犠牲となった新成人の同級生は11人。
 式典は、東日本大震災による犠牲者への黙祷後、戸羽太市長は、「新成人の皆様は、高校の卒業式を終えたばかりに被災した。人生を決定していこうとしていた時、人生を奪われた人、人生の方向を変えなければならなかった人もいた。この復興は、若い人たちのための復興。若い人たちの意見を取り入れて、素晴らしいマチとして復活する。世界に誇れるマチの創造。一緒に頑張りましょう。」と式辞。激励の言葉に続き、祝辞が述べられた。
 成人の誓いを述べたのは、黄川田隼基さんと松本美優さん。
黄川田さんは、「東日本大震災は、昨日のことにように思い出す。大切な家族や友人の命を奪った。少しずつ市の再建が始まっている。故郷、陸前高田を思う気持ちは変わらない。今日この席に立てなかった11名へ、この先あなたたちのことを忘れない!ずっと仲間です!」と最後に悲しみを抑えて犠牲者へのメッセージを述べ、こちらも目頭が熱くなった。松本さんは、「瓦礫は撤去されたが、まだまだ復興の状態ではない。兆しは見えてきている。より良い地域社会の創造に加わり、復興の礎を築きたい。」と決意を語った。
 式典終了後の記念行事では、記念写真撮影や「未来へのキオク」として震災前の風景写真スライドショー等が行われた。


市長の式辞




苅田 篤史(北海道・登別市